名前  :驢庵狐(ろあんぎつね)通称:ろあん

年齢  :数百歳

性別  :♂

誕生日 :いまはなき春

スタイル:カタナ◎、アヤカシ●、バサラ

身長180cmくらい(頭から尻尾の先まで) 

しなやかな躍動感にあふれる黄金色の優美な獣。尻尾は9本の時期を過ぎて今は4本。天狐の位に向けて力を付けるとこれから更に減ってくはずで、最終的には1本に。人間に化けると刃物のような雰囲気の細身な青年で、髪の毛は癖の強い金髪。濃い色の着流しを粋に着こなしているが、最近は尻尾と耳は出しっぱなし。

その昔この狐はエビナの野に住み、一帯を荒らし回った野狐の首領だった。あるとき重い病にかかったが、人間の老医師とその家族に救われた。人に憎まれこそすれ、救われるなどと思っていなかった狐は、そのとき初めて獲物として以外の興味を人間に対して持った。老医師とその家族に恩を返した後、狐は人の姿を借り、かつて救われた老医師の名を名乗って人の世の片隅で生きるようになった。エビナの野が都市へと変わり、幾度かの戦争と災厄を通り抜け、更なる力をつけ曲折を経てN◎VAに在る現在へ到るも、人への興味は尽きなかった。彼は人というものが好きなのだった。
人と交わり仔をなしたこともあった。魂の形が気に入った者に赤子から老人になるまで影から力を貸し続けた事もあった。類まれな才能を見せる者へ援助による成功をもたらし、ついに破滅に到るまでをみとったこともあった。結果的に害を与えてしまうことはあっても、彼は人が好きなのだ。ただ、何十年何百年経っても、彼の人に対する不器用さは直らない。技術としての交渉は老獪でも、人の魂と向き合うとき、どうしても乗り越えられない深淵を己との間に感じてしまう。それが人ではない彼の宿命、世界の理から外れたアヤカシに対する世界からの呪いなのかもしれなかった。

『嫌いだ嫌いだ嫌いだ!そんな事を言う奴は大嫌いだ!!馬鹿野郎かてめえ!?認めねえぞ!!』

何もかもが彼を通り過ぎていく。それでも彼は人が好きなのだった。だから、彼は一人あがき続ける。何を求めているのかもわからず、どんな結果がもたらされるかもわからず、いつかどこかへたどり着けるのかもわからないまま。

『俺はなァ…ひとのもんを横取りする奴ってのが、いっちばんムカツクんだっ!』

手にした剣の輝きが行く手を阻むものを切り裂く。何かを得、また何かを失った証が飛散する。燃え上がる冷たい炎。幻を貫く銀の軌跡。

『うるさい。俺が良いって言ってんだから良いんだよ』

目の前にある真実だけを見つめて。明日を切り開く。何の変哲もない明日。でも何かがあるかもしれない明日。

『…行ってみねえか?』

人と共にある明日を求めて。それでも。



というわけで、剣客風狐さんキャスト“ろあん”のイメージ文章でした。深夜に書いたので、昼間になって冷静になったら恥ずかしくて消すかも。とりあえずアップロードして見ます。セッションに参加した結果、イメージからずれる可能性もあるから、このまんまのキャラクターじゃなくなるかもしれないけど勘弁(汗)

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…まあだいたいこういうキャラになった模様。ちょっとこっぱずかしい文章だけど残しておきます。