“魔剣使い(ディアボルス)”システム-Q & 九竜沙織
       カブト●、カタナ◎(沙織)、ニューロ◎(Q)


「自分が世界で一番不幸だって思ってるんでしょ? 馬っ鹿じゃないの?
 不幸自慢だったらいくらだってしてやれるけどさ、
 そんなことしたって意味ないことくらい、いい加減気付きなさいよ!」
                                   ──九竜沙織
「俺は良いのさ。欲しかったものは、もう手に入っているから」
                                   ──システム-Q



「え? 自己紹介しろって? いきなりそんなこと言われてもなあ……九竜沙織、女、17歳。得意技はピッチャーライナー。それ以外に何言えってのよ?」
「職業? ああ、人を斬ったり斬られたりしてナンボの仕事。荒事屋って言うか一山いくらの便利屋って言うか、そんな感じ。ほっといてよ、あたしみたいな市民ランクも身よりもないストリートキッズには、職業選択の自由なんてほとんどないんだから。体売るより命の切り売りしてる方が性にあってるってだけの話よ」
「あ、この剣? へへっ、良い武器でしょ。なにせ正真正銘本物のティルヴィング! あたしの持ち物で一番値が張るモンよ。……っても、自分で買ったものじゃなくって、貰い物だけどね。いーでしょ。前に一緒に仕事したおにーさんからもらったの」
「こいつのサポートAIがね、“Q”って言って、AIのクセに口うるさい奴なんだけどさ。戦闘サポートも的確だし、勝手に情報調べてきてくれたりするし、お役立ちな奴なんだよねー……あ、調子に乗るから、褒めてたことはナイショよ?」
「ああ……でも、こいつが手元に来た頃から、やっとあたしの運って上向いてきた気がする。変なの、何でだろ?」



「沙織じゃなくて俺に用? ああ、確かに“システム-Q”と言えば俺のことだけど。“魔剣使い”? そう呼ぶ奴も確かにいるね」
「……どこで聞いてきたんだい、そんな話? まあいいや、俺は元々人間だった。それは本当の話さ。戦闘のプロを戦闘サポートAIに、って言う実験だったらしいがね」
「でもま、正直なところ今となっては、その辺はわりとどうでも良いのよ俺としては。サバけてる? “仲間”たちからもそれは言われるね。けど、葛藤した時期は過ぎたし……なにより、これなら一番近くで、沙織を護ってやれるから」
「九竜、悟流……やだねえ、どこまで調べてきてるんだい。確かにそれも、俺の名前だよ。今となっては亡くした名前だ。名乗ったってしょうがないだろ。いきなり生死不明になって、まだ小さかった妹を一人にして死ぬほど苦労をかけた兄貴が、どの面下げて帰れるよ」
「だから、あいつは知らないままで良いのさ。そのままで、望んだようにやらせてやりたいんだ。いつかそのうち、誰か隣で歩いてやってくれる相手に引き渡せるまでくらいは、俺が責任持って護ってやる……それが、兄貴の務めだろ?」


イメージソング
ポケットビスケッツ「YELLOW YELLOW HAPPY」


プレイヤー発言
掟破りの演出一人二役キャスト、Q&沙織でございます。
何も考えずに突っ走れる緋月キャストには珍しいタイプの女性キャラに仕上がった妹・沙織を、兄・Qが必死になって裏から手を回したり情報を集めたりコネをつないだりしてフォローに走り回る、というのが基本の行動スタイルのようです。
昨日ロールプレイして、今日紹介書いてて思ったのは、兄貴の方も緋月のキャストには珍しく、えらく情緒が安定している健全な男性キャラなようです。護る存在と護る力、その両方を得ているカブト●であると言うのが大きいのでしょう。
こういうトリッキーな運用を必要とするキャストが緋月は好きなのですが、これはご一緒するPLさんが受け入れて協力してくれなくては成り立たないものだと、ここしばらくの間で実感しました。昨日も特に前半、色々動揺して怪しい発言繰り返したりしてましたけれど、ぜひとも受け入れてやっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。