次回の神牙さんのアクトにて、カタナ枠を頂くカブトワリ(苦笑)、リク=タカハラの紹介をさせていただきます〜。変なキャストですが、どうぞよろしく。

“自殺遊戯者”リク=タカハラ カブキ、レッガー◎、カブトワリ●

『生きるだの死ぬだの……そんなこと、どうだって構わねえだろ』

 今からもう、10年近く前のことだ。新星帝都大学に、特に数学分野における類まれなる才能を発揮し、文字通りの新星として飛び級で入学した少年がいた。
 数学科在籍中主席の成績を守り続けながら、卒業時引く手数多であった企業や研究所の誘いを全て蹴って、彼が現在何をしているか、知る者はあまり多くはない。
 彼は自らのスタイルとして、タタラではなくカブキ──それも最もアナーキーな意味での──を選び、この欲望の街の最底辺、最も濃い欲望と闇がわだかまる部分へ身を投じた。まあ平たく言えば、一介のチンピラになって、殺すやら殺されるやら、そんなことをしながら日々を生きているわけだ。
 彼は、確かに天才だった。人間関係を構築する能力は徹底的に欠けていたものの、そのほかの行為で望んで行えぬことはあまりなく、それが結果的に彼を、何も望まず何も楽しまない無気力な人間にした。──そして、その空虚さを初めて充たしたのが、命のやり取りの際にもたらされる刹那的なスリルであったと、つまりそういうことだ。
 だから、彼はいつでも戦いを求めている。それも、楽に勝てる勝負などであってはならないのだ。血と硝煙のにおいの満ちる空気の中で殺し合いをしている瞬間だけが、彼が真に生きているといえる時間なのだから。彼にとっては、勝ち負けも、自分が生き残ることすらも、何も意味を持たない。2丁拳銃による接近戦、と言う、身を守ることを考えもしないかのような戦闘スタイルも、それゆえだ。
 だからこそ、彼はこう呼ばれるのだ──「自殺遊戯者」と。

イメージソング
ポルノグラフィティ 「ラック」

プレイヤー発言

 自殺遊戯者、と書いてスーサイド・ゲーマー、と読むリクちゃんです。なんかこう、闇担当なキャストばかりで本当にすみません。緋月キャストでは一番のアクション担当者だったりもします。
 かなりドリーム入った設定ですが、残念ながらPLには数学能力と知識が全く欠落しております為、その辺は「芸術:数学」とまだ経験点入れていない「マエストロ(芸術の達成値を上げるカブキの特技)」で対応させていただきます。元ネタは「うしおととら」の秋葉流(特にラスト直前くらい)、というと分かる人もいるかな?
 裏設定では、アスペルガー症候群児が天才性だけ注目されて診断されずに大きくなっちゃった、みたいなイメージなのですが、そこを突き詰めてやると大変なことになっちゃうので、基本は殺し合いが好きで人付き合いの悪いおかしな兄ちゃん、位のイメージで動かしております。
 導入方法としては、レッガー関係だのフィクサーだのからの荒事の依頼が最も基本と思われます。特にレッガー系の依頼はリクを鉄砲玉として使うようなものが多そうです。そして困ったことに、こいつはそういう依頼の方を好んで受けちゃうのです。運だけで生き残っている(カブキですから……)ようなものですね。あと、強敵がいそうな雰囲気を感じるとなんにでも良く食い付くため、巧くやればホットスタートも向きそうです。

リクのイラスト
http://shibuya.cool.ne.jp/yatsugi/katati/sg.html
http://shibuya.cool.ne.jp/yatsugi/katati/r&r.html(左側)